====================                BAKZ 復旧手順書                ====================                                    BAKZ.EXE                                    Ver 4.05                                   2007/08/16                                 (c)Kuni            取扱説明書(BAKZ.TXT)も参照して下さい ●説明  ・システムドライブの復旧は、ウインドウズGUI上から出来ません。   システムドライブの復旧は、フロッピーディスク起動のウインドウズ上で行う事に   なりますが、フロッピーディスクは容量に限りがあるため、皆様がお使いのウイン   ドウズのGUIを持った巨大なOSを入れる訳にはいきません。   フロッピーディスク起動で利用出来るのは、ウインドウズのMS−DOSモードの   みとなります。   ウインドウズがこれだけ幅を利かせていても、最後の頼りはMS−DOSなので   す。   MS−DOSはウインドウズと異なりマウスでクリックと言うわけにはいきませ   ん。MS−DOSプロンプト C:\> 等からコマンドをキーボードに打込んで操作す   る事になります。  ・データドライブの復旧(システムドライブ以外)   データドライブは、ウインドウズのGUI上から復旧出来ます。   注意:ウインドウズMEの一部フォルダは、システムドライブと同様の措置が必要      になる場合が有ります。  ・ウインドウズNT(FAT)をご利用の場合は、私のHPを参照下さい。 http://bakw.sub.jp/help/ ●転ばぬ先の杖  ・ウインドウズが立上がらなくなった緊急事態で、このテキストが必要になります。  ・その様な折りには、印刷する事も出来ずパニックになる事も考えられます。緊急事   態に備えて、このテキストを印刷保存しておくと安心です。  ・また、復旧用起動FDの準備を忘れずに。取扱説明書(BAKZ.TXT)を参照下さい。   そのFDでバックアップに利用したメディアを認識するか確認して置いて下さい。 ●復旧用語の意味及び注意事項   〇注意    復旧時は、BAKZ時と複写方向が逆になるため、表現の仕方により勘違いが発    生する恐れが有ります。その勘違いは悲惨な結果になりますので、ここではあえ    てHD及びMOと言う表現を使っています。PDやZipをお使いの方は、読替    えて下さい。   〇HDドライブ(HD)    復旧するドライブです。    BAKZでバックアップ中は、元ドライブと表現したHD等です。   〇MOドライブ(MO)    保存して有るバックアップデータのドライブです。    BAKZでバックアップ中は、先ドライブと表現したMO等です。   〇FD    フロッピーディスク   〇PC9801/21シリーズ等、起動ドライブによってドライブ名称(A:B:    C:等)が変わるPCをお使いの方は、復旧時に特段の注意が必要です。   〇独自のBATプログラムについて    VFXCOPY をご利用になる折りに、独自のBATを作成し復旧されている方がい    らっしゃいます。独自のBATで復旧が出来れば良いのですが、復旧に失敗し動    かないと言うメイルを頂くことが有ります。    ウインドウズベテランの方で、VFXCOPY のオプションの意味について精通なさっ    ている方以外は、添付の BV.BAT をそのままご利用頂けますよう御願いします。    独自のBATを作成して復旧した場合は、サポート出来ませんのでご了承下さい。    独自のBATでうまく復旧出来ない場合は、BV.BATで復旧を試して下さ    い。   〇YUPDATE    復旧に YUPDATE と言うプログラムを利用されていいると言うレポートを頂きま    した。このプログラムも最新版は、長いファイル名をDOS上からサポートして    おり、復旧に利用できそうです。しかしながら、私はこの YUPDATE を利用して    いないため、動作については検証する事が出来ません。お問い合せ等はお受け出    来ませんのでご了承下さい。 ●HDドライブの初期化  HDドライブの初期化方法は、参考例として記載しています。  この項目は、パソコンの固有の設定(BIOS等)、OSに固有の設定等を行います  ので、ユーティリティの作者で有る私には詳細を確認する術が有りません。  (皆様がご利用になる全PCのBIOSやハードを把握する事は不可能です)  この項目の記載事項に不明な事が有る場合は、ウインドウズやパソコンの取扱説明書  を参照するか、メーカーのサポートセンター迄お問い合せ下さい。  参考:ウインドウズMEでの初期化について     ウインドウズMEではSYSコマンドによるシステムの転送が出来ません。そ     の為、HDの起動試験を実施出来ず、確認無しで復旧措置に進むことになりま     す。     ウインドウズ98で初期化をした場合でも正常にウインドウズMEの復旧が出     来ますので、ウインドウズ98の起動FDをお持ちでしたら、そちらでHDを     初期化すると言うのも一方法です。  1.安全の確保   ・複数のドライブを接続している方は、安全の為必要以外のドライブのコネクタを    外す等して、物理的に初期化出来ないようにしておく事を強くお勧めします。    ドライブ番号が変るなどで全てのドライブを接続しておく必要が有る環境の場合    でも、初期化の折りは不要ドライブを外しておくことをお勧めします。    間違って関係無いドライブ初期化をすると悲惨なことになります・・と言う私も    アルコールの入った状態で違うドライブを初期化し悲惨な状態になった経験があ    ります。   ・領域解放/確保/初期化をすると全てのデータが失われます。大事なデータ等    は、事前にFD等に待避しておいて下さい。  2.HDの初期化/起動確認   ・初期化するHDドライブ以外のドライブを全て取外します。   ・新ドライブをマスターにして取付けます。   ・BIOSに新ドライブを認識させます。   ・FDから起動し、メニューに従いHDドライブに基本領域を確保し    ます。    FDISK   ・パソコンをリセットし、再度FDから起動します。    リセットの有るパソコンでは、そのボタンを押して下さい。    無いパソコンでは、CTRL+ALT+DELの3つのキーを同時に押します。    電源を切り、数秒おいてから再度投入してもOKです。   ・HDドライブを初期化します。    説明:初期化しないと復旧時に禍根を残します。必ず初期化を行って下さい。       初期化を行わない場合の処理は、サポート対象外とさせて頂きます。    FORMAT HDドライブ:   ・システムを転送します。[ウインドウズMEでは不要]    SYS HDドライブ:   ・HDドライブをアクティブにします。    メニューに従ってHDドライブをアクティブ(起動可能)にして下さい。 FDISK    注意:PC−9821シリーズでは、アクティブの意味が異なります。       「状態:アクティブ」かつ「BOOT:可」に設定して下さい。   ・マスターブートレコードを書込みます。    FDISK /MBR   ・HDの起動確認 [ウインドウズMEでは不要]    注意:ウインドウズMEでは、起動確認を行わずに復旧操作に進むことになりま       す。       確実な復旧を期すため、ドライブをアクティブにするなどの操作は確実に       行い、起動ドライブとして利用出来るような設定にしておいて下さい。    システム転送後、FDを引抜きパソコンをリセットします。HDからOSが起動    する筈ですが、いかがでしょうか?    この状態ではウインドウズGUIは利用出来ませんので、DOSプロンプトが現    れれば成功です。(場合により日付等を聞いてくる事が有るかも知れません?)    例 C:\> 等と表示されれば大成功。    詳細は、ウインドウズやHD等の取扱説明書等を参照して下さい。 ●システムドライブの復旧  ウインドウズ起動ドライブの復旧  システムドライブの復旧は、フロッピーディスク起動でVFXCOPY.EXE と  BV.BAT利用して行います。  説明:    ・この場合は、ウインドウズのGUI環境を立ち上げることが出来ませんので、     起動用フロツピーからDOSモードを立ち上げる事に成ります。    ・ウインドウズのGUIを立ち上げることが出来る場合でも、GUI環境でウイ     ンドウズの復旧は行えません。これは、GUI環境ではOSが使用中のファイ     ルに対し書込やアクセスを禁止しているためです。    ・ただし、起動ドライブ以外のOSはアクセスを禁止していませんので、リスト     ア可能で、その場合はリストアにBAKZRを使うことが出来ます。つまり     データドライブ扱いで処理が出来る事になります。     PC9821等では複数のドライブにウインドウズをインストール出来ますの     で、別ドライブ起動の復旧が可能となります。    ・ウインドウズMEでは起動ドライブ以外についても保護をかけていますので、     ウインドウズ上からの復旧は難しいかも知れません。    ・復旧時に利用する起動フロッピーには、SMARTDRV.EXE をインストールしてお     くと軽快に復旧が実施出来ます。インストールしていない場合に比べて1/3     の時間で完了したとのレポートも頂いております。     慣れない方には、CONFIG.SYSやAUTOEXEC.BATの設定 が面倒ですが、何かの折     りにお試し下さい。  1.初期化します    HDドライブを初期化し、起動出来る事を確認します。    「HDドライブの初期化」を参照して下さい。  2.復旧開始    HDドライブからの起動でプロンプト(C:>等)を確認出来たら復旧が見えてき    ました。さあ復旧本番です! 頑張りましょう。   ・FDから再度OSを起動します。   ・コマンドラインから以下の様にしてBAKZの復旧操作を開始します。  BV MOドライブ:\ HDドライブ:\    複数枚に分割してBAKZされた場合は、これを繰返して下さい。   ・保存メディアが複数枚有る場合は、全てのメディァが完了するまで、前記操作を    継続して下さい。   ・終了したら、FDを抜きHDドライブからウインドウズを起動します。    参考:ウインドウズMEが起動しない場合       「ウインドウズMEでの初期化について」で記載したとおり、ウインドウ       ズMEでは起動確認無しでここまで来ています。起動しない場合は、       SYSコマンドによりシステムの転送を試みて下さい。       (ここまで復旧が完了しているとSYSコマンドが有効になる様です)       また、         FDISK /MBR によるマスターブートレコードの復旧。         FDISK によるアクティブドライブの確認       も行って下さい。   ・以上で終了です。システムは完全に復旧したと思いますが、いかがでしょうか?    復旧に失敗した場合は、残念ですがBAKZのご利用を諦めて頂くしか有りません。   ・御願い:トラブル発生時は問題解決の参考の為、詳細なレポートをお送り頂けま        す様御願いします。 ●HDへBAKZした場合の復旧   オリジナルドライブのクラッシュにより起動できない場合を想定   A.オリジナルドライブを外します。(当初の先ドライブ)     参考:オリジナルドライブが生存している場合は、増設分をマスターに、        オリジナルをスレーブに設定します。   B.BIOSを設定しなおし、新環境を認識させます。   C.新ドライブから起動します。     そままま新ドライブから、元通りの環境で起動する筈です。     参考:この試験は、いつでも出来ますので、オリジナルドライブがクラッ        シュする前に、試しをしておくと安心です。 ●システムドライブ以外の復旧   BAKZRの利用   A.HDドライブ内容が壊れている場合は、初期化します。・・内容は全て消えま     すのでご注意下さい。   B.BAKZR.EXEを起動します。   C.左の入力枠にBAKZしたMOのドライブ名を、右の枠内に復旧するHDドラ     イブ名を選択して下さい。   D.「確認」をクリックして下さい。   E.問題なければ「実行」をクリックして下さい。   F.複数枚に分割してBAKZされた場合は、Cから繰返して下さい。     以上で終了です。   〇その他の方法   A.XCOPY32.EXEの直接利用     DOS窓のプロンプトに慣れていらっしゃる方は、XCOPY32を直接利用     してもOKです。   B.エクスプローラの利用(エクスプローラの取扱いに精通なさっている方)     エクスプローラでMOドライブを丸ごとHDドライブに複写して下さい。   C.ファイルユーティリティの利用     ウインドウズ用のファイルユーティリティをご利用になっている方は、それを     利用して復旧して下さい。