2003/12/07       Windows XP ドライブのBAKY         Windows 95/98/MEの起動FDが無い場合          (AT互換機用、PC−9821には適用しません) (c)Kuni 転載不可 ●はじめに   ・責任回避    各自の責任の元にご確認下さい。    以下の事項を実施し、トラブルが発生した場合、一切保証は出来ません。    記載内容に瑕疵が有る場合も同様に保証出来ません。    利用に当っては、安全な環境で十分ご注意下さる様御願いします。   ・説明    BAKYで複写したHDからの起動時に、MBR問題の解決をする必要がありま    す。通常は、ウインドウズ95/98/MEのどれかの起動FDを利用して、    FDISK /MBR    とし、マスターブートレコードの著名をクリヤするのですが、これらの起動FD    が無い場合その手段が利用できません。    以下に、これらの起動FDが無い場合、ウインドウズXPのDOS起動FDを利    用して解決する手段について記載しています。 ●利用に当って  利用に当って、   ・ウインドウズXPの操作が自力で行えること。   ・オンラインソフトの解凍、必要ファイルの抽出・複写が自力で行えること。   ・NTSigSet(私のHPのテストページ及びベクターからダウンロード可)    の取扱説明書を熟読し、その操作方法等を理解していること。  が必要となります。  注意:NTSigSetは試用版です。トラブルに対する保証は一切有りません。     利用に当っては十分ご注意下さい。 ●試験環境   以下の環境で試験を行いました。異なる環境の場合は、それなりに読替えてご利用  下さい。   ・計算機   ショップブランド アスロンXP2000++   ・元HDD  種別         IDE          ドライブサイズ    60GB          パーテーションサイズ 30GB          うち利用部分     6GB          ファイルシステム   FAT32   ・先HDD  種別         IDE          ドライブサイズ    10GB          パーテーションサイズ 10GB          ファイルシステム   FAT32   ・試験したBAKYのバージョン   1.19   ・NTSigSetのバージョン   1.20T   ・MBMのバージョン        0.38 ●DOS用起動FDの準備   1.FDを入れ、マイコンピュータから右クリックでDOS用起動FDを作成。     (ウインドウズXPのDOS起動FD作成機能を利用します)   2.インターネットからダウンロードしたMBMから MBM.COM を解凍し、1で作     成したFDに複写しました。   3.インターネットからダウンロードしたNTSigSet(1.20T以降の     バージョンが必要)から NTSSDOSV.EXE を解凍し、1で作成したFDに複写し     ました。   参考:作成したFDのファイル一覧 (DIRとした時)      EGA2 CPI 58,870 00-06-08 17:00 EGA2.CPI EGA3 CPI 58,753 00-06-08 17:00 EGA3.CPI EGA CPI 58,870 00-06-08 17:00 EGA.CPI KEYB COM 21,607 00-06-08 17:00 KEYB.COM KEYBOARD SYS 34,566 00-06-08 17:00 KEYBOARD.SYS KEYBRD2 SYS 31,942 00-06-08 17:00 KEYBRD2.SYS KEYBRD3 SYS 31,633 00-06-08 17:00 KEYBRD3.SYS KEYBRD4 SYS 13,014 00-06-08 17:00 KEYBRD4.SYS MODE COM 29,239 00-06-08 17:00 MODE.COM COMMAND COM 93,040 00-06-08 17:00 COMMAND.COM DISPLAY SYS 17,175 00-06-08 17:00 DISPLAY.SYS AUTOEXEC BAT 0 03-12-07 10:59 AUTOEXEC.BAT CONFIG SYS 0 03-12-07 10:59 CONFIG.SYS NTSSDOSV EXE 16,092 03-12-07 11:00 NTSSDOSV.EXE MBM COM 10,940 03-12-07 11:00 MBM.COM      上記の他に隠しファイルで IO.SYS MSDOS.SYS 等が有ります。 ●動作試験   注意:ハードディスクの取付け取外し等は、OSを終了し、コンセントを抜いて      行って下さい。   1.バックアップ先のドライブを取付けます。(セカンダリ側、D:となる様に)     元ドライブからウインドウズXPを起動します。     参考:新たなデバイス(先ドライブ)が見つかったので再起動とのメッセージ        が出る場合がありますが、その場合はOSの指示に従い再起動して下さ        い。   2.ウインドウズXPで先ドライブにパーテーションを取得し初期化します。     (基本領域・FAT32)     ハードディスクの初期化方法等は、OSの取扱説明書を参照下さい。     注意:先ドライブに32GB以上のパーテーションを取得する場合は、XPの        初期化機能では対応していません。        32GB以下のパーテーションとし、残りをデータ用に別途パーテー        ションの取得を行うか、何らかの他の手段により基本領域・FAT32        で初期化して下さい。   3.BAKY 1.19 を起動し、先ドライブへBAKYを実施します。     ドライブを間違うと悲惨な事になります。十二分にご注意下さい。   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−   ここで、元ドライブが故障した想定で先ドライブからの起動にチャレンジします。   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−   4.元ドライブを取外します。     先ドライブをプライマリマスターに取付けます。     (HDは、先ドライブ一台だけにします)   5.「DOS用起動FDの準備」で作成した、FDからDOSモードを起動しま     す。   6.MBR問題の解決をします。     以下に簡易説明を記載しましたが、詳細はNTSigSetの説明書を参照し     て下さい。      ・確認/HELPメッセージを画面表示します。       NTSSDOSV      ・NTシグニチャの取得       NTSSDOSV GET 0       最後の0は、0番目のドライブの意味です。       表示されたNTシグニチャをメモして置いて下さい。       うまく取得出来ない場合は、この数値を変更して下さい。      ・ドライブの確認       以下の操作でドライブにテストアクセスを行います。       (書込は行いませんので安全です)       該当ドライブが、MBR問題を解決する「先ドライブ」で有るか確認して       下さい。(アクセスランプの確認等)       NTSSDOSV ACCESS 0       アクセスしたドライブが該当ドライブで無い場合は、最後の数値を該当ド       ライブとなるようにトライし、その数値で「・NTシグニチャの取得」か       らやり直して下さい。      ・NTシグニチャの書換       NTシグニチャ xxxxxxxx を 00000000 に書換えます。       この xxxxxxxx は、前記「・NTシグニチャの取得」で取得した値を打込       んで下さい。       NTSSDOSV WRITE xxxxxxxx 00000000   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−   ここまでで、操作は終りです。間違いなければウインドウズが立上がります。   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−   7.ウインドウズの起動     FDを抜きプライマリマスターに取付けて有る先ドライブから起動します。     これで、ウインドウズXPが起動すれば大成功です。     参考:新たなデバイス(先ドライブ)が見つかったので再起動とのメッセージ        が出る場合がありますが、その場合はOSの指示に従い再起動して下さ        い。   8.起動出来ない場合の措置     ここで起動出来ないのは、以下の事が考えられます。      A.きちんとバックアップ及び設定が出来ていない        =>バックアップを最初からやり直して下さい。      B.取付けた先ドライブがアクティブ(起動可)になっていない     Aの場合はやり直すしか有りませんが、Bの場合は作成した起動FDでアク     ティブ化する事で対処出来ます。      A.作成した起動FDからDOSモードを起動します。      B.アクティブ(起動可)にします。        MBMによりパーテーションをアクティブ(起動可)にします。        重要な注意:以下の操作は、パーテーションそのものの操作になりま              す。パーテーションサイズや形式を変更すると最初からや              り直しになりますので、余分な操作は行わないで下さい。        MBM EDIT        先ドライブのパーテーション情報が出ますので、バックアップ先パー        テーションの番号(左端)が着色されているか確認して下さい。        着色されていない場合は、アクティブになっていません。その場合は、        該当パーテーションの番号の所で「スペースキー」を押して、アクティ        ブ(起動可)にして下さい。完了したら、[ESC]キーを押して        MBMを終了して下さい。     以上で「7.ウインドウズの起動」の操作に戻れば、ウインドウズXPが起動     する筈ですが、いかがでしょうか?     これで起動しない場合は、操作上の問題・BAKY自体の問題等が考えられま     す。操作を再検証しながら、再チャレンジしてみて下さい。     どうしても駄目な場合は、BAKYの利用を諦めていただくし可有りません。     ご了承下さい。   参考:MBMには、マルチブート機能が有ります。      この機能を利用する事により、起動時に必要なパーテーションをアクティブ      にする事も出来ます。 詳細は、MBMの取扱い説明書を参照下さい。      この機能を利用すると、「B.アクティブ(起動可)にします」をパソコン      起動時に自由に設定出来ることになり、なかなか便利です。      詳細は、MBMの取扱い説明書を参照下さい。      MBM INSTALL                                    -- EOF --